個人的な収穫は、ガートナーさんの予測と自分の予測がほとんど同じだったこと (exnote の方向性は間違ってない)。
あと、ウェアラブルで有名な塚本教授とご一緒できたのが嬉しいです★
塚本教授とパシャリ (自慢です)
セミナー&懇親会を通して参加した感想としては、(ハードウェアでなく) 具体的なウェアラブルサービスの話がいまだにほとんど存在しないこと。
※「日本初のGlassware開発者」を名乗っている私としては、私の競争力が依然高いということが言えるというわけで、ありがたいっちゃありがたい話ではあります。
また、ガートナーの方に私の exnote の話をしたら納得してもらえたので、サービスの方向性が正しそうだという知見が得られたのも大きかったです。
※exnote は、ある程度話さないと伝わらないという大問題があるので、そこはそろそろ対応しないとならない。。。
第5回 HMD ミーティング (東京) 2014/08/22 @リクルート サウス 24F
■子供の遊びを変える。 Moff 高萩さま
・Moff はアマゾンで予約販売を開始しました! 10月に届きますよ! 5000えん。
みんな買おう!
・第一次ウェアラブルの波は終わった
→Fitbit とかスマートウォッチ(AndroidWear 除く、だと思われる) とかのことである
・波が終わった理由:
活動量計とかのデータをとっているが、ユーザの行動に変化を起こさない。
まねされやすい。
・次の波が来るためには:
ユーザ体験が明確であること
得られたデータを人間の行動様式を変えるもの
特別なテクノロジーやアルゴリズムでの裏打ちがあること
・いまの子供は、7.5時間/日 スクリーンを見て過ごしているような状況である
子供の遊びには「体動かす」「顔と顔を合わせる」「イマジネーション」が必要であるのに・・・
・ウェアラブルは、シンプルなのが必要であろう。
→めんどくさいキャリブレーションやペアリングを、いかに楽に実施させるかを Moff は考えている
・Moff は、いまのおもちゃ市場を置き換えようとして動いている
なお子供の 29% がアプリで遊んでいるという統計がある
→世界的にはアプリのせいでおもちゃシェアが食われている状況
・Moff は BluetoothSMART、9軸センサ でデータをアプリケーション側に転送し、センサー解析・パターンマッチングはアプリで解析し、その解析結果はクラウドに送ってため込んでいる
・Moff は、最終的にはモバイル版WiiだったりカメラがないKInectみたいな感じにしたいと考えている
・Moff で人間の動きの動作パターンを作ってライブラリ化して、開発者に使ってもらおう (SDK化) と思っている
・SDK化したものを、テクノロジー系でなく、おもちゃとかフィットネスとかそういう業界に展開してゆこうと思っている
・Moff で子供が遊ぶと、体が活発になって動くというのがわかっている
メンタル的な面で落ち込んでいるときにこれをなにかできないかとか考えている (メンタルヘルス対策)
・Moff でユーザテストして毎回思うのが、10人中ひとりふたりが Moff で遊んでいると、その10人全員が活発になったりすることである
みんなと遊ばない感じの子も遊ぶようになる
・MoffはAndroidに対応していないのか?
→10月時点ではiOSのみだが、Androidも開発中である
・Moffはメモリの部分を妥協しているところがあるが、もっとメモリを増やしてデータを増やしてもっとスムーズに動かせるようにしたいと考えている
・Moffのハードスペックは公開しているのか?
→加速度センサ・ジャイロセンサ・Bluetooth・CR2032と抵抗くらいである
マイコンとメモリはモジュール式のものを採用している(それを極限まで使いまくっている)
よって、Moff端末側での計算は「カクカク」してしまっている部分はある
・Moffは右手左手どちら用か?
→右手左手両対応です
・Moffの音声の種類は何個か?
→30個のうち、だいたいが子供向けだが、大人向けに楽器や、
複数Moffで音楽同時セッション(もちろんエアーバンドみたいな感じですよ) できるように考えている
・Moffは、ハードは現状通りで拡張はソフトでやってゆくのか?
→短期的にはそのとおり
長期的には腕輪型である必要はないかなと思っている。もともとの発想はいろんなモノにタグ式のものくっつけて・・・という感じであった
■チップの話
(100%ソフトウェアエンジニアの私には関係ないので割愛、スイマセン)
■ウェアラブル市場動向 ガートナージャパン 蒔田さま
・ウェアラブル製品の世帯所有率は 米国25% に対して 日本は 10% である 2013/夏 調査
→ウェアラブル製品: 活動量計、Bluetoothヘッドセット等 (Glass や AndroidWear ではない)
・日本はなぜ外国に後れをとるのか?
→日本は Innovators(テックマニア) EarlyAdapters(ビジョナリー) をあわせて 20% しかいない
代わりに Early Majority/LateMajority が 70% もいるようなひどい状況 (周りがやったら自分も、みたいな人ばかり)
→小さい初期市場、リスクをとらない日本
→日本では、新しいテクノロジーを評価し、リスクを負って改善・変革に投資する人口・企業が少ない
・ウェアラブル市場で先行したのはフィットネス・ヘルスケア分野だった
→2014年 5000万台 が 2020年 2億台 になると想定 (大半がフィットネス・ヘルスケアとなるであろう)
→ウェアラブルテクノロジーの定義
・一定時間体への装着を前提に設計されたもの
・ユーザー体験または健康状態を高めることを目的としたもの
・センサーまたは最低限の独立した情報処理能力
・ワイヤレス接続機能を有する
・なぜフィットネス系が今後5年のはやりなのか
→ターゲットとバリューを考えたとき、特定ニーズにフォーカス or 一般的なフィットネスにフォーカス がある
→前者は、ヘルスモニタリング や 睡眠の質 など、ソリューションとバリューが明確である
→後者は、メタボ改善 や 健康ライフ支援 や 時間、心拍数、SNS連携 などはありうるが、現状は「計って集めて・・・どうすんの!?」という側面があって役に立ちづらい
→ウォッチ系・グラス系はスマホを補佐するタイプになるという方向性が出ているが、これが【Early Majority/LateMajority 70%】に届くとは思えない
→ソニーさん等と話した感じでは、業務系では数が出せないのでコンシューマー系にフォーカスしたいと思っている
・コグニザント・コンピューティングが導くウェアラブルの価値とビジネス機会
→Sync Me(実現済み) > See Me(実現済み) > Know Me > Be Me
Sync Me:個人の保有情報やコンテンツをクラウドへ。
See Me:ユーザの基本状況や活動量、健康データの収集やモニタリング
Know Me:ニーズ・欲求・特性・状況を理解し、適したサービス・商品・アドバイスを能動的に提示
Be Me:構築された情報や規則性にも度付き、ユーザーに変わって簡単なタスクを実行
→Sync/See Me の差別化
デバイス:付け心地よく、扱いやすく見やすく精度の高いデバイス・情報収集技術が必要
アプリ:収集したパーソナルデータを意味のある理解しやすい形に加工するアプリの提供
→Know/Be Me のポイント
エコシステム:複数情報源とビッグデータをうまく統合加工して提供するアプリ
アプリ&サービス:データ解析によるアプリからのアドバイスや仮想アシスタントの実現
Be Me の例) 事故があったから、上司との打ち合わせに「間に合うように早く起こしてくれる」
事故があったけど、友達とのやぼ用なので「ちょっと遅れるとメールしてくれる」
→Sync/See Me の段階: デバイス側でまだまだ改善の余地あり
Know/Be Me の段階: より正確なデータ収集・解析能力が必須
多くの場合、存在するデータを「意味のある情報」に変換できていない
・コグニザント・コンピューティングを実現するためのパートナーシップはどうする?
※画像参照
・課題へのアプローチ
→「計って集めて・・・どうすんの!?」
新サービスや価値を【Innovators(テックマニア) EarlyAdapters(ビジョナリー) 20%】にターゲットに売り込む
例) バーチャルアシスタントのブランド化
→プライバシー問題による普及の遅延
データ収集に関する透明性・信頼性で自社を差別化
例)送信データの選択権をユーザーに渡す等する (差別化になるやも)
■リクルートテクノロジーズのウェアラブルの取り組み 河村さま
・未来レストラン
・Lily
■ウェアラブルデバイスの最新動向 義久さま
・MetaSpaceGlasses 37万円
・東芝、ウェアラブル端末(活動量計)に参入 WERAM1100 8/20より 13500円
・Ring 開発元は Ring を ジュエラブルデバイス と読んでいるらしい
・エレガントなウェアラブル Elemon
・手の甲がディスプレイになる Ritot
→一発ネタに見える by塚本先生
・Google X で、生体データをためこんで解析しようとしている (スマートコンタクトレンズ等を活用)
・スポーツのデータ分析にウェアラブル端末が活用されてきている
・Google Fit のプレビューSDK が公開された (パートナーとして Adidus, Nike, Intel など)
■塚本教授の連絡事項
・9/25午後に函館で交流会をやります
・HMDミーティング大阪 9/30
・10月以降のHMDミーティングは未定だが東京もやりたいと思っている
話題提供があればお声がけいただきたい
・部品からサービスからシステムから社会からといろいろ統合してゆかなければならないので、人脈が必要になると考えている
・10/26大阪マラソンで、ヘッドマウントディスプレイを使ったウェアラブル実験を実施する予定であるが塚本教授が走るよ!
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